cocochi | 家具と服と暮らしの店|静岡県袋井市

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Lifestyle

女性の座り方を考えた椅子

Contents

きっかけ

現在販売されている椅子の多くは、
一般的な平均身長をもとに
制作されたものが多く、
脚をカットすることはよくあることです。

私たちが接客をしたり体型に合わせて
椅子の脚をカットしたりする中で、
女性に対して配慮されている椅子が
少ないのではないか。
という疑問が浮かんでいました。

たくさんの家具を取り扱うお店として、
女性の意見を聞きながら女性にも配慮した
椅子を提案したい。

女性スタッフが多いお店だからこそ、
スタッフで意見を出し合い、
そこにデザイナーの田邊耕治さんが加わり、
共にオリジナルの椅子の制作が始まりました。

オリジナルチェアができた
経緯やデザインについて、
込めた思いやその制作過程を、
少し振り返ってみたいと思います。

座り心地から気づいたこと

まずは、女性が座りやすい椅子とは
というところから。

椅子をどんな使い方をしているか、
話し合いの中でいろんな椅子に座りながら
日々の生活を思い出してみました。

その中で、多く出た意見は、
「座面の奥に座ると足が床に届かないから
いつも手前に座っている」
「普段背を使っていないかもしれない」
という内容でした。

現在座っている椅子を含め、多くの椅子が
男性の標準体型を基本にして
設計されているので、そもそも
女性が意図するような座り心地を
体験できないのではないでしょうか。

男性も普通に使えて、女性も使いやすい
椅子ができたらいいですよね。

女性のためだけであれば、
脚をカットするように
元々の座面の高さを低く変えてしまえば
簡単に解決しそうですが、男女で高さが違うと
コーディネートにばらつきが出そうです。

そこで辿り着いたのが奥行きです。

座面の高さは変わらなくても
奥行きが丁度よければ
しっかりと床に足が付きます。

座り方のバリエーション

普段の椅子の座り方や用途についても
意見を出し合いました。

「椅子は長時間座るより、
小休止の方が多いかも」
「座面の手前に座って前傾の姿勢で
作業したり、お茶を飲んだりをよくしている」
という意見が多々。

“スタッフの話し合いの写真”
にも見られますが、女性は
椅子の手前に座っているのをよく見ます。
それは一般的な椅子が座り心地の良い
サイズでないことも関係している
と思われます。

座り方としては、男性の方がどっしりと
長時間座る傾向が見られ、
女性は、寛ぐ・姿勢を崩すという感じよりは、
座面に深く座らず手前に座りダイニングで
小休憩というスタイルが多いようです。

そんな小休憩スタイルと、長時間の
パソコン作業なども両方含め決まったのが、
後ろへ傾斜した一般的な座面ではなく、
平らな座面です。

動かすときにちょっと嬉しい

意見を掘り下げてみると、
「椅子を引かずに立ったり
座ったりをしている事も」
「アームがあると動きにくいので
座りたくなくなる」
という生活での動きも見えてきました。

そんな声は、男性も家事をする時代とは言え、
家事で頻繁に立ったり座ったりをすることが
まず念頭にあり、そのしやすさが
優先順位なるのかもしれません。

重さのある椅子は、
立ったり座ったりする時に、
床で滑るストレスをあまり感じません。

そのため、移動にはサイドに
手がかけやすいように、
無垢材を彫込み手掛けを付けています。

手が触れる部分に凹みをつけることで、
持ち上げる時に支点ができ、
感じる重さを軽減しています。

フォルムへのこだわり

機能と同時に、
空間で見た時の見た目にもこだわりたい。

そんな思いも大切に、
女性らしい優しい印象の、
丸みのあるフォルムにこだわりました。

▲オークタイプ

▲ブラックタイプ

オリジナルチェアの特徴のまとめ

見た目
コーディネートがしやすい、
周囲に調和しやすいシンプルな見た目。
丸みのあるフォルムは
やわかい印象のお部屋に置きたくなります。


ブラック色は、男性にも取り入れやすく、
インダストリアルな空間に
差し色で合わせてみる事で空間が
引き締まります。

座高
座高は一般的な椅子と変わらず、
奥行きを調整することで足が
浮かないようにデザインしています。

座面
姿勢の変化に対応したフラットな座面。


佇まいがシンプル、
立ったり座ったりの動作が楽です。
アームを付けない事でも、立ったり座ったりの
動きのしやすさを考慮しています。

ディテール

手が触れる部分に凹みをつけることで、
感じる重さを軽減しています。


重さのある椅子は、
立ったり座ったりする時に、
床で滑るストレスをあまり感じません。

移動にはサイドに手がかけやすいように、
無垢材を彫込み手掛けを付けています。

名前の由来

女性のための座り心地と
フォルムにこだわった椅子。

使い心地、座り心地を
デザインしていった結果、
必然的に生まれた背板の形が、
どことなく笑っているような見た目から、
[EMI(笑み)チェア]と名付けました。

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