
- special feature -
暮らしを変える、一点物の一枚板・無垢材のテーブル
選び抜かれた板と、工房の技術
飛騨高山の工房で、職人が丁寧に仕上げた無垢の板を一枚ずつ選びました。
一本の木から切り出された一枚板や、木の個性を活かした剥ぎ合わせ。それぞれの板には、工房ごとの技術と想いが込められています。
森と木と人をつなぐ広葉樹
飛騨の森で育ったナラやトチ、水目桜、クルミ。
積雪の厳しい環境で年月を重ねた木々は、輸入材にはない独自の杢目や色合いを持っています。
伐られ、職人の手を経て家具に生まれ変わる過程には、森とのつながりが感じられます。
その豊かさを、暮らしの中で少しでも味わっていただけたらうれしく思います。
工房とともに歩むものづくり
◼︎木と暮らしの制作所
岐阜県高山市に拠点を構える木と暮らしの制作所。
地域の広葉樹を多彩に取り入れ、端材までも雑貨やDIYキットに活かす循環型のものづくりを実践し、個性豊かな無垢板家具を生み出しています。
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木と暮らしの制作所の想いは、「森と木と暮らしをつなぐ」こと。家具をつくる中で、森からの恵みをできるだけ無駄なく活かしたいと考えている工房です。隣にある製材所と協力することで、一般的には家具に使われにくい広葉樹にも挑戦し、一点ごとに個性あふれるテーブルや椅子が生まれています。
製作の途中で出る端材も、壁掛け時計やランプシェードに形を変えたり、さらに小さな木片は「COPPA(木っ端)」というDIYキットとして活かされています。そうした工夫には、森の恵みをまるごと大切にしたいという想いがにじんでいるように感じます。
木と暮らしの制作所の家具を選ぶことは、ただのインテリア選びというより、森から届いた一枚を暮らしに迎え入れる体験なのかもしれません。その選択が、自然に寄り添う循環の一部となり、あなたの日常を支えながら、未来の森へとつながっていく──そんな風に思えてきます。
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moricara ヤマザクラ(5)ダイニングテーブル W1100×D910 天厚H30 (3枚ハギ) 浸透性ウレタン仕上げ |
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mori to kurasu 耳付きテーブル+ころび脚BK |
◼︎Oak Village(オークヴィレッジ)
飛騨高山の里山に工房を構えるオークヴィレッジ。
森づくりから家具制作まで一貫して行い、金物をほとんど使わない木組みの技を活かした家具づくりで、世代を超えて受け継がれるものを生み出しています。
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「100年かかって育った木は100年使えるものに」──オークヴィレッジが大切にしている理念は、家具づくりだけでなく、森づくりそのものにまで広がっています。里山の木を守り育てるために、植林や間伐を行ったり、子どもたちと一緒にドングリを植える活動を続けてきました。
家具づくりでは、金物をほとんど使わずに「ほぞ組」や「相欠き」といった伝統的な木組みの技法を工夫し、現代に受け継いでいます。分解や修理がしやすい構造をとることで、長く安心して使い続けられる家具になり、世代を超えて受け継がれていく姿も思い描けます。
また、製作の途中で生まれる端材も無駄にはせず、お椀や玩具、建築材へと姿を変えていきます。木の命を最後まで活かしたいという想いが、ものづくりの中からも感じられます。
オークヴィレッジの家具を選ぶことは、森と人との循環にそっと加わることなのかもしれません。飛騨高山の森から届いた一枚が、あなたの暮らしをやさしく支えながら、次の世代へと自然につながっていきます。
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[Oak Village]Mori : to(モリート)耳付き節有テーブル トチ |
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[Oak Village]Mori : to(モリート)耳付きテーブル クルミ |
◼︎SWING
飛騨高山に工房を構えるSWINGは、一枚板やブックマッチテーブルを得意とする家具工房。丸太の状態から材を選別し、木の背景を丁寧に伝えるものづくりで、特別感のある家具を生み出しています。
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SWINGのものづくりは、一本の丸太を選ぶところから始まります。木の種類や伐採地を丁寧に見極め、その情報を「一枚板の履歴書」として残しているのが特徴です。木の背景まで伝えようとする姿勢には、家具を選ぶ時間そのものに安心感や特別感を添えてくれるような思いが感じられます。
扱う材は飛騨高山の広葉樹を中心に、人気の高いウォールナットも得意としています。中でも二枚の板を左右対称に仕立てる「ブックマッチ」は、自然が描いた模様をそのまま活かした仕上がりで、多くの人を惹きつけています。
さらに、家具づくりだけにとどまらず、木の表情を活かしたオリジナルの時計やクラフト作品も手がけています。日常の中でふと森を感じられるような品々が揃い、自然との距離を近くしてくれる気がします。
◼︎木馬舎
木馬舎は、長年椅子づくりを得意としてきた工房です。 家具メーカーの中でも珍しく、ショールームに板材が立てかけてあり、実際に杢目や色合いを見比べながら選べるのが特徴です。 ココチのスタッフもそこで一枚ずつ杢目やサイズを吟味して仕入れてきました。
水目桜はとても希少で、数年に一度しか出会えないこともあるそうです。家具と板材を並べて見られるのは、木馬舎ならではの「森から家具まで」をつなぐスタイルです。
暮らしに寄り添う一枚
テーブルは、食事や団らん、仕事など、毎日の時間を支える家具です。
そこに森から届いた一枚を迎えることで、いつもの食卓やコーヒータイムが少し特別に感じられます。そんな小さな変化が、暮らし全体を豊かにしてくれます。
これからを共に育てる家具
無垢材の家具は、使い込むほどに味わいを増し、長く寄り添ってくれる存在です。
選んでくださった一枚が、日々の暮らしを豊かにしながら、次の世代へと自然につながっていきます。
気負わずに、森から届いた一枚を楽しんでいただけたらうれしいです。