
- special feature -
2025年オークヴィレッジ ワークショップ体験記
森の息吹を一滴に――。
2025年5月31日、〈木々の息吹を感じるアロマワークショップ〉をcocochi実店舗にて開催いたしました。
飛騨高山の森から届いた天然素材と、yuicaの国産精油を使ったふたつのクラフト体験を通して、自然の力を五感で味わう一日となりました。
ニオイコブシの蒸留体験とボディミストづくり
刻む、重ねる、蒸す──森を一層ずつ重ねて
ワークショップの前半は、飛騨の森に自生する「ニオイコブシ」の蒸留から。
新緑の枝葉をハサミで刻むと、ふわりと立ちのぼる青々とした香り。
それをミニ蒸留器にレイヤー状にセットし、蒸気で香りの成分を抽出していきます。
シリンダー内に立ちのぼる蒸気はエメラルドグリーンを帯び、まるで森の断面を映したかのような美しさでした。
—
一滴に宿る“その年の森”の記憶
氷で冷やされたコンデンサーから滴る、乳白色のハーブウォーター。
手のひらにのせた瞬間、甘く青く、そしてほんのりスパイシーな香りが広がります。昨年と同じ素材でも、天候や採取時期によって香りは微妙に変化。
自然が持つ“一期一会”の表情に、参加者からは驚きと感動の声が上がりました。
自分だけの香りをブレンドする体験
蒸留の待ち時間には、yuicaの精油(全12種)を自由に組み合わせてオリジナルミストを調香。
「ヒノキを多めにして、深呼吸したくなる香りに」
「クロモジに柑橘を添えて、午後のリフレッシュ用に」
それぞれの暮らしや気分に寄り添った香りづくりを楽しみました。
yuica精油とライスオイルでつくるハンドクリーム
とろける質感、軽やかなうるおい
午後の部は、今年初開催となった「ライスオイル×ミツロウ」のハンドクリームづくり。
湯煎でゆっくりと乳化させたクリームに、好みの精油を加えて仕上げます。
できたてのふわとろな質感に、「軽い!」「しっとりだけどベタつかない」と嬉しい声が広がりました。
完成後には「何の精油を入れたでしょう?」と、香りを当て合うクイズがスタッフ間でも始まり、笑顔の絶えないひとときとなりました。
スタッフより──自然のリズムとともに
同じ樹種・同じレシピでも、その年の気候や採取タイミングによって香りが変わる。
自然はいつも、“今だけの美しさ”を届けてくれます。
そんな一期一会の香りと出会いを、五感を通して体験できた今回のワークショップ。
店内に残る清々しい香りは、まるで森から届いた贈りもののようでした。
改めて、参加してくださった皆さま、そしてオークヴィレッジの皆さまに心から感謝いたします。ありがとうございました!