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2024年オークヴィレッジ ワークショップ体験記
5月末の初夏、cocochiで開かれるオークヴィレッジのワークショップは、森の恵みを五感で味わう貴重な体験。
今年の内容をご案内すると同時に、昨年の開催レポートもお届けします。参加を迷われている方は、ぜひワークショップ実際の風景を思い描きながらご覧ください。
蒸留体験&ルームスプレーづくり
オークヴィレッジ本社敷地内から採取された黒文字(クロモジ)の茎を、ミニ蒸留器でじっくりと蒸留していきます。
黒文字の茎をそっと鼻に近づけると、まず感じるのは森の深呼吸のような清々しいウッディノート。その奥に、ほのかな甘みとほろ苦さが重なり、レモンやベルガモットに似た柑橘の軽やかさがそっと顔を出します。
さらに、わずかにミントやハーブを思わせる涼やかなアンダートーンがあり、まとっただけで心がすっと落ち着く──そんな、自然のぬくもりと凛とした透明感が共存する香りです。
黒文字の茎をひとつずつ剪定し、蒸留器へ。
蒸留体験の様子を動画でチェック!
ゆっくり立ち上る蒸気に、森を思わせる繊細な香りが混ざり合う様子は、見ているだけで心がリラックスします。
抽出されたアロマウォーターは、ほんのり甘みを帯びた柑橘系の爽やかさと、ミントのような涼やかなアンダートーンを併せ持つ唯一無二の香り。肌に心地よくまとえるルームスプレーへと仕立てていきます。
抽出したアロマウォーターに、お好みの精油を一滴ずつブレンド。
抽出したウォーターに精油をブレンドし、ラベルを貼り付け。
香りの組み合わせを選ぶのは思いのほか難しく、皆さん真剣そのもの。
香りの組み合わせを選ぶプロセスから完成まで、自分だけのルームスプレーが生まれる喜びに包まれるプログラム。参加者からは「自宅で森の空気を再現できる」「香りの変化をじっくり楽しめた」と大好評でした。
リップクリームづくり
日本の森に生息する木々から抽出したベースオイルに、限定の柑橘系精油を加えるリップクリームづくり。肌にやさしいテクスチャーと、森の香りがふんわり香るリップクリームを手作りします。
湯煎でココナッツワックスとオイルをじっくり溶かし合わせ。
溶けたワックスをスティック容器へ丁寧に注ぎ込みます。
「柑橘系の爽やかさと森の落ち着きが一つに」「自分だけの香りを選ぶワクワク感がたまらない」など、仕上がりの香りはもちろん、素材選びのプロセスそのものが忘れられない体験に。昨年はリップクリーム作りが初の試みでしたが、参加者同士で香りを試し合う場面も見られ、笑顔あふれるひとときとなりました。「自分だけの香りを選ぶ楽しさ」「唇にのせたときのしっとり感」が大好評。親子でのご参加も。
アースアート&キャンドルベースづくり
飛騨高山の森で採取された丸太スライスをキャンバスに、木の実や枝、どんぐり、松ぼっくりなど、森の恵みを思い思いにコラージュしていくクリエイティブなプログラム。
自然が生み出す形や色合いをそのまま活かし、一つひとつのパーツにまつわるストーリーを感じながら、世界にたった一つのキャンドルベースを作ります。
豊富なバリエーションの木の実たち。形や質感の違いがアートを豊かに彩ります。
グルーガンで木の実を仮止め。造形が立ち上がる瞬間はワクワクが止まりません。
親子でテーマを話し合いながら。リスの“ごはん”をイメージした配置の作品。
自然素材が奏でる立体的な世界観と、素材それぞれの背景にある森の物語――
「リスが割った胡桃をそのまま使うなんて驚き!」「森の一部を切り取ったみたい」
参加者同士で素材を分け合い、思い思いのストーリーを紡ぐ時間は、森との距離を一層近づけてくれます。
お箸づくり体験
数種類の国産樹種から好みの木片を選び、カンナを使って一本一本丁寧に削り出します。
木の香りが立ちのぼるなか、手首の角度や力加減を調整しながら削る作業は、まさに職人の気分を味わえるひとときです。
形を整えていく工程は集中力が要りますが、削りくずの巻き具合や手触りに、木工作業の面白さを実感できます。
最後はやすりで丸みを滑らかに整え、指になじむ形へ。
削る際に出た鉋屑を緩衝材に、お好みのアロマオイルと垂らして袋に入れて完成です。
自分が削った跡も持って帰れるのも思い出となっていいですね。
「自作のお箸で食事するのが楽しみ」「末永く愛用できる道具ができて感動」など、完成後の満足度は格別。手仕事の面白さを存分に味わえたプログラムでした。
2025年開催|オークヴィレッジワークショプのご案内
今年は初登場の ハンドクリームづくり(国産精油ブランド yuica 選定)が新たに開催されます。昨年の蒸留体験&ルームスプレーづくりの動画もぜひ参考に、森の息吹を感じる一日を想像しながら、お申し込みをお待ちしております。