灰釉 貫入小皿 hana
貫入が咲く、
小さな花文皿
昭和初期に活躍した作家・加藤舜陶の手になるφ10cmの小皿。倉庫で眠り続けたまま時を超えた“デッドストック”で、釉薬下の細かな貫入(かんにゅう)や灰緑色の滲みまで瑞々しく残っています。
灰緑釉のにじみと貫入
灰緑がかった釉層の下に走る細かなひび模様は、素地と釉薬の収縮差から生まれる“貫入”という現象。光や料理の水分で色味が微妙に変化し、使うほどに表情が深まります。
花文レリーフ
花びらのように重なる三重線のレリーフは、型押しの後に手で整えた痕跡がわずかに残り、縁も緩やかに波打ちます。
釉が流れ、時間が留まった裏面
裏側の釉だまりと、高台脇の釉切れラインも昭和初期の登り窯・半地下式窯時代ならではの“自然なムラ”です。
作り手の静かな想いが、いまも器の中に
昭和初期、瀬戸の焼きもの産地では、日用品から美術工芸品まで多様な陶器がつくられていました。そうした時代のなかで、加藤舜陶はひとつひとつの器に丁寧な手仕事を重ね、展覧会への出品と記録を地道に積み重ねてきた作り手です。天皇陛下の御使用食器を手がけ、内閣総理大臣賞など数々の受賞歴を持ちながらも、作風はあくまで実直で控えめ。釉薬の濃淡や高台の処理など、細部にその誠実な姿勢が表れています。
※デッドストック品のため、釉薬ムラや黒点、突起、ざらつきなどがみられる場合がありますが、いずれもご使用に支障はございません。“一期一会”の味わいとしてお楽しみください。
気になるところ、まとめてみました
【Q&A】
Q. このやわらかな灰緑色、どうやって出しているの?
A. 木灰や藁灰を使った“灰釉”という自然釉薬によるものです。昭和初期の窯では温度管理も手作業だったため、焼き位置や釉薬の厚みによって色の出方に揺らぎが生まれました。釉だまりが濃く見えるのも、釉薬が厚く溜まり光が屈折するから。偶然が生んだ、一期一会の色合いです。
Q. どんな作家さんですか?
A. 国内外あわせて50件以上の展覧会に出品・受賞している実力派の作家です。日本では、内閣総理大臣賞や愛知県知事賞、中日文化賞などの賞を受けたほか、日本陶芸展や現代工芸美術展などにも数多く出品。天皇陛下の御使用食器を手がけた記録もあります。
海外でも、ブリュッセル万国博覧会やパリ国際見本市、アメリカ・ドイツ・中国・スペイン・韓国など、20カ国以上の展覧会に参加。昭和の日本陶芸を世界に広める役割も果たしていました。
Q. 同じ商品は再入荷する?
A. デッドストックゆえ在庫限りです。再入荷は基本的にございません。シリーズでそろえたい方はお早めにご検討ください。
灰釉 貫入小皿 hana
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商品番号 187609834 デザイナー 加藤舜陶 生産国 日本 素材 陶器 サイズ Φ10×h2cm 注意事項 デッドストック品は現在は生産されていない、未使用長期保管品となります。
色ムラや傷など表面上に様々な個体差がございます。
デッドストック品につき正規の表記がない為、保証は致しかねます。
破損以外での返品・交換は致しかねますので、予めご了承の上ご購入くださいませ。
◎トラブル防止のため、申し訳ございませんが、ラッピングをお断りさせていただきます。配送ランク 小物便
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