ブラウンボーダー茶碗 (大)
灰青釉と鉄釉が重なる
ボーダー茶碗
1950年代、日本の陶芸家が手掛けた茶碗。灰青釉の見込みには鉄点が細かく浮かび、外側には鉄釉と灰釉が交互に重なるボーダー模様。くびれた腰と小ぶりな高台が生むプロポーションは、指が自然に添う実用性と、棚に置いた時の佇まいの美しさを両立させています。
灰青の内側、鉄点が語る素地
内側はやわらかな灰青釉。細かな鉄点が散り、当時の土と釉薬の純度・焼成環境をそのまま映します。艶の中にうっすら貫入も見え、経年でさらに景色が深まる余白を残しています。
ボーダーが走る胴
外胴~高台にかけては、鉄系釉と灰釉を交互にのせた縞模様。刷毛塗り(刷毛目)か、施釉の重なりによる段階的ボーダーと考えられます。1950年代らしい素材感重視の意匠で、民藝運動以後の気配も。
厚手の素地が生む安心感
肉厚の素地が生む重みと保温性が“日常使いの安心”を支えます。
くびれた腰、高台の赤土
胴の途中で僅かにきゅっと絞り、再び開く端正なシルエット。高台脇には鉄分を含む赤土が露わで、土味のグラデーションがアクセントに。裏面の濃い鉄釉斑は、作家の意図的な“遊び”か、窯変の偶然か——見るたびに想像が広がります。
1950年代、作家の手が描いた縞と灰青
1950年代に生まれた日本の作家物茶碗。倉庫で眠っていた“デッドストック”ゆえ、当時のままの釉調が瑞々しく残ります。外側は鉄系釉と灰釉が交互に走るボーダー模様。内側は灰青釉の面に鉄点が散り、釉下には細かな貫入が静かに広がっています。高台にのぞく赤土と削り跡。当時の材料と窯環境を物語る確かな痕跡です。作家名は不詳でも、その手跡こそが署名の役割を果たしています。
※デッドストック品のため、釉薬ムラや黒点、突起、ざらつきなどがみられる場合がありますが、いずれもご使用に支障はございません。“一期一会”の味わいとしてお楽しみください。
気になるところ、まとめてみました
【Q&A】
Q. なぜ内側は灰青、外側は縞模様?
A. 内側は食材の色を素直に受け止めるよう安定した灰青釉、外側は鉄分の多い釉を重ねて意匠性を出す——当時の作家が“実用と表情”を両立させた配色と考えられます。化学管理がまだ粗かった時代だからこそ、釉薬の差がはっきり縞になって現れています。
Q. 貫入に色が入り過ぎたら“戻せる”?
A. 重曹+酸素系漂白剤(塩素系はNG)を40〜50℃くらいの湯で溶かし、短時間浸け置き→すすぎ→完全乾燥でかなり薄くできます。完全には戻りませんが、“暮らしの跡”をコントロールする感覚で楽しんでください。
Q. 厚みのある器は欠けにくい?
A. エッジが丸く、肉厚な分だけ衝撃に強いのは確か。ただし陶器は“局所的な衝撃”に弱い素材です。
Q. 同じ商品は再入荷する?
A. デッドストックゆえ在庫限りです。再入荷は基本的にございません。シリーズでそろえたい方はお早めにご検討ください。
ブラウンボーダー茶碗 (大)
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商品番号 187609249 生産国 日本 素材 陶器 サイズ Φ13×h6.5cm 注意事項 デッドストック品は現在は生産されていない、未使用長期保管品となります。
色ムラや傷など表面上に様々な個体差がございます。
デッドストック品につき正規の表記がない為、保証は致しかねます。
破損以外での返品・交換は致しかねますので、予めご了承の上ご購入くださいませ。
◎トラブル防止のため、申し訳ございませんが、ラッピングをお断りさせていただきます。配送ランク 小物便
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