硬質陶器 マグ A
硬質陶器の強さと
どこか儚いマグカップ
昭和初期、日本の家庭に“洋”の風が吹き始めた頃――
その時代に生まれたマグカップが、長い眠りを経て私たちのもとへ届きました。硬質陶器ならではの丈夫さと、使うたびに表情を変えていく貫入の美しさ。製造当時の技術や材料が生んだ個体差が、「デッドストック」ならではの奥ゆかしい存在感。日常の一杯にそっと添えてみませんか。
端正な円筒に浮かぶ、フルーテッドの陰影
外寸11.5 × 9.5 × h5.5 cm。縁はまっすぐ、ぐるりと滑らかな円。胴部には縦方向にわずかな凹凸が入り、光が当たるたび明暗のグラデーションを描きます。まるで古い建築の柱を思わせる節度ある造形が、昭和初期らしい“控えめな装飾美”を物語ります。
指にすっと沿う角ハンドル
約1.8 × 3 cmのハンドルは、四角い稜線を残した実用的な形。指を掛けたときの安定感が高く、当時の家庭洋食器に求められた「丈夫で扱いやすい」理念を今に伝えています。
細密な貫入が育む “自分だけの模様”
高火度で焼いた硬質陶器の釉層に刻まれた貫入。コーヒーや紅茶の色素がゆるやかに染み込み、時間とともに線が浮き立ちます。飲み手の暮らしが映し出された “自分だけの模様” へ変貌していく過程こそ、このカップ最大の魅力です。
鉄粉・釉ムラ・微細な歪み
昭和初期の窯業では原料精製や温度管理が今ほど精緻ではなく、黒点や釉薬のたまりがごく自然に生まれました。それらは欠点ではなく、職人の手と炎が残した“痕跡”。同じものが二つとない存在感を放ちます。
このマグカップは、昭和初期に作られながら、市場に出ることなく長らく倉庫に眠っていた“デッドストック”。製造当時のまま、誰の手にも渡らず残されていた器には、今では再現できない釉薬の風合いや、個体差の美しさが残っています。
※デッドストック品のため、釉薬ムラや黒点、突起、ざらつきなどがみられる場合がありますが、いずれもご使用に支障はございません。“一期一会”の味わいとしてお楽しみください。
気になるところ、まとめてみました
【Q&A】
Q. 貫入に色が入るのは汚れているってこと?
A. いいえ。貫入は釉薬の表面に入るヒビのような模様で、内部まで割れているわけではありません。飲み物の色がゆっくり染み込んでいくことで、あなただけの風合いが育ちます。清潔に保てば、衛生面の心配もほとんどありません。
Q. 昭和初期のものって割れやすくない?
A. 硬質陶器は磁器に近い構造で、しっかりと高温焼成されています。普段使いにも耐えうる丈夫さを持っていますが、落としたりぶつけたりは避けて、丁寧にお使いください。
Q. どんなふうに使うと面白い?
A. コーヒーや紅茶だけでなく、抹茶アイスやヨーグルトなど色のあるデザートを盛ると、貫入に色が入りやすく、日々の変化を目で楽しめます。まるで器が少しずつ“育っていく”ような感覚です。
硬質陶器 マグ A
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商品番号 187608593 生産国 日本 素材 硬質陶器 サイズ 外寸11.5×9.5×h5.5cm
口径Φ9.5cm
指穴:約1.8×3cm注意事項 デッドストック品は現在は生産されていない、未使用長期保管品となります。
色ムラや傷など表面上に様々な個体差がございます。
デッドストック品につき正規の表記がない為、保証は致しかねます。
破損以外での返品・交換は致しかねますので、予めご了承の上ご購入くださいませ。
◎トラブル防止のため、申し訳ございませんが、ラッピングをお断りさせていただきます。配送ランク 小物便
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